WaffleCell™ 背景にある哲学(マニア向け)

ポール・バランの悪夢

インターネット黎明期に、
現在のネットワークについて考察し論文を残したポール・バラン。

彼はアメリカ国防省より核戦争になった際にでも
落ちないコンピューターネットワークについて、研究した人物です。

彼の論文によると、それは「分散型」であるべきだと説いています。

コンピューターが分散することにより、
いくつかのコンピュータやそれを接続する回線が破壊されても、
別ルートを経由して、別の場所にあるコンピュータに接続することで、
それを回避できると論文を残しました。
(彼は奇しくも当社がこのプロジェクトを始めた年にお亡くなりになられました)

しかし今日、ネットワークは彼の描いたようにはなりませんでした。

もちろん、汎用機は消え、端末もルータも、回線も劇的に効率化し、
安価で小さいものが手に入るようになり、
彼がこの研究をしていた「中央集中型」よりは分散した状態になっています。

しかし、Google,Facebook,Twitter,といったような会社が
多数のサーバーをもつデータセンターを保有し、
そこに全世界のトラフィックが集まるという、
とても効率化とは程遠い世界が出現してしまいました。

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ポール・バラン(1926年4月29日 – 2011年3月26日)と彼が論文で用いた理想的なノードを表した図

WaffleCell™はネットの世界を「本来の姿」に戻す!

WaffleCell™は、こういった「いびつ」を解消すべく立ち上がりました。
皆がサーバーを持つことで、トラフィックも、
回線も、HDDも、メモリーも、
なにからなにまで分散できると思ったからです。

これだけ、技術革新が起こり、各関連機材が安価に手に入るようになった時代。
サーバーが各家庭にあっても不思議では決してありません。
我々は、声高に響く「クラウド」という言葉に、
常に疑問を持ち、天才ポールの描いたような、
効率的ネットワークの誕生を考え、
WaffleCell™の普及を目指しています。

集中と分散

クラウドまっさりの今、そのクラウドを運営する会社の回線とハードウエアに、アクセスが集中しています。
一方、自宅にある光回線とパソコンは、平日の昼間、ほとんど使われていません。
クラウドはその運営会社にとっては事業なので、いかにたくさんの人に効率的に使ってもらうか、その経済性が常に年頭にあるはずです。
一方、自宅のパソコンも回線も、自分がいかに快適に使えるか、これが一番にあるはずです。
クラウドは重いプログラムや多くのプログラムを処理させるにはおのずと限界があります。
自宅にサーバを設置し、これと回線を数人で共有するのであれば、おそらくパフォーマンスはクラウド以上。何ら問題はありません。
大きなデータのアップロードは自宅でやればいいし、出し入れに太平洋をデータが横断する必要もない。CPU、メモリ、HDD、回線、みな自分専用なわけですし。
それどころか、これを有効活用すれば、出先にはスマ―フォンだけを持っていけば、
メインの処理は自宅のサーバーにやらせることですみます。
家族一人ひとりが端末を持たなくても、サーバーにデータやプログラムを入れておき、
みなはスマホでアクセスして使うようにすることもできます。

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スマホと自宅サーバさえ持っていけば、パソコンは不要。写真はキーボードとディスプレイだけがある閑居に、スマホを接続して作業している様子。
WaffleCellをつかうことでこのようなことも実現できます。これこそが次のコンピュータの世界だと考えています。

規格化と汎用性

iPhoneでいう電話機とアプリの関係のように、
またファミコンでいう、ゲーム機本体とカードリッジ(ゲームソフト)の関係のように、
サーバーを規格化をすると、
ソフトの作り手にとっては利用者の端末を気にすることなく開発できますし、
一方利用者側も、商品を買い替えても、
ソフトは同じものが使えるなど、大変便利になります。

ところが、サーバーは、実に多種多様あるネットワーク環境、
ソフト環境の組み合わせという、その特異な状況に対応すべく、
カスタマイズできるようになっている結果、
そこで稼働するソフトも、同時にカスタマイズが必要になっています。

WaffleCellはこの点を克服しました。

この端末はサーバーですが、
ちょうどファミコンでいうファミコン本体、
iPhoneでいう電話機本体と同様に規格化された製品となっています。

その結果、Waffle Cellサーバー上で、
さまざまサービス(アプリ)をご利用いただけるようになりました。
例えば、DropBoxのようなサービスも、
アプリやカードリッジと同じ位置づけで、
このサーバーに搭載し、使うことができます。

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ファミコンもiPhoneも普及したのは「汎用性」がキーワード

自分のものは自分で管理

大きくいうと3つあります。まず一つは、
どうして自分の情報を他人に預けているのかということです。

例えば、自分の家族の写真。極めてプライベートなものです。

公開ではなく、親族の間で、例えば実家にいる両親や祖父母に対して披露したいとき。
数枚であれば、メールに添付するのが普通なのでしょうが、
アルバムとなると大変です。

第三者に預けることで、
無料でかつ簡単にアルバムが作れるサービスを利用することは確かに可能です。
ですが、デメリットは考えなくてもよいのでしょうか?

突然サービスが停止になったら、
その写真はどうなるのでしょうか?

社員が悪用するかもしれません。

彼らの操作ミスで消えてしまうかもしれません。

マーケティング用に使うかもしれません。
著作権が移っているかもしれません。

「自分のことは自分で(管理・運営)したい!」
という、エッジの効いたトップ1%の方にふさわしい機材です。
(もちろん一般の方でも使えます)

ユタ州のNSAデータセンター

こういうところにデータがとられて蓄積されるかも・・・(写真はNSAのユタ州データセンター)

自分で動かすという興奮と躍動感!

昨今のコンピュータが面白くない理由。
それは、「肌感覚」がないことに尽きるのではないかと思います。

どこにあるのか、
どうなっているのか、
だれが管理しているのか、

まったくわからない端末を操作するのは単なるバーチャルとしか感じられません。

ですが、手元に置いて、
自分で設定をした端末にアクセスするという興奮。
IDとPWを発行して、仲間にアクセスして使ってもらうという楽しさ。
自分が使っていないときにも、
友人が使うと、ハードディスクとLANがチカチカと光る面白さ。
外出中に自分のiPhoneやAndroidから、
まるでリモコンのように自宅の機械を操作する躍動感。

すべて手元にあるからこそ感じられる喜びです。

まるで、車でいう「愛車」、ペットでいう「愛犬」のように、
「愛」サーバーとして可愛がっていただけると思います。

手元にサーバー
手元にあるサーバーをスマートフォンやモバイル端末で外部から動かす快感と実感!